About Me

イギリスから帰国した日本人大学生が設立。タンザニアとケニアへの訪問で学んだ事をもとに日本と東アフリカをつなぐ活動をする学生団体。共通の分野は開発であるが、細かいジャンルは経済、教育から文化までそれぞれ。今現在タンザニアの小さな村の幼稚園設立プロジェクトに携わっている。メンバー募集中。
Japan East Africa Network is a student organization that has been established for people around the world to be able to get to know east African countries. Each of the members have begun to do his/her own research on their unique topics of local Eastern African people's everyday life.
Japanese website
English website
Details of projects that we have been supporting

Sunday, 1 May 2011

タンザニア: サファリ in ンゴロンゴロ保全地域

朝6時出発という約束だったが
実際ホテルを出発したのは7時。1時間も遅れてしまった。
いや、決して寝坊したわけではない。ただ寝ぼけていたから行動の早さがいつもの1/10だっただけだ。
ドライバーに怒られた。「too much pore pore」
pore pore=ゆっくり、ゆっくり(スワヒリ語)
ま、君たち遅いよ、ってね。もちろん半分ジョーク半分マジで。

そんな愉快なドライバーと優しすぎるジェームズとともに、世界遺産ンゴロンゴロ保全地域へ。
またまたマサイ族のマーケットを通り過ぎ、

そしてマサイ族の集落も発見。
いや、それがびっくりすることに
ンゴロンゴロへ行く途中に見つけたマサイ族の集落の一つについてジェームズが教えてくれたのだが、

そのマサイ族がすごい。
ジェームズによると
「父親は50歳、そして彼は20人妻がいて、65人子どもがいるんだ。彼は雌牛を約300頭、羊を約236頭持っているんだ。彼は自分の村と彼の子どもたちのための学校も持っていて7クラス、先生が6人いるんだ。」そうです。笑
うん。日本じゃ考えられない異文化に触れた。 


その後、約1時間で到着。

サファリを始める前に少しンゴロンゴロ保全地域について簡単な紹介をしておこう。
ンゴロンゴロ保全地域の大部分はクレーターでできており、それは2~3000年前に起こった火山活動によりうまれたカルデラである。
カルデラとは火山の中心部または周辺にある円形の著しく広い凹みで、噴火後に起こる火山中央部の陥没によってできるものだ。
このクレーターには東アフリカで見られるほとんどの動物が生息しているらしく、
サイ、ライオン、ヒョウ、ゾウ、バッファローなどの大型動物も見る事ができる。

では、準備ができたところで、ンゴロンゴロ保全地域に突入!

エントランスの建物をくぐると目の前にヒヒの群れが。
車で近づいてもなかなか動かない。根性あるな、こいつら。
堂々としたヒヒの群れの肝っ玉に感心しつつ
移動すること約30分、ンゴロンゴロクレーターを一望できる絶景スポットに到着。
言葉がでない。
いや、言葉にできない。
あなたに会えて本当に良かった。
これこそが自然の神秘なのかと感動した。
自然の神秘をバックに記念撮影をしたあと、クレーターに突入。

いるいる!めっちゃいる!! 動物が!!!

シマウマ!

バッファロー!!

ゾウ!!!

ダチョウ!!!!

このほかにもヌーやカバ、フラミンゴなども見る事ができた。
タランギーレとは違い、平地で視界がよく、動物も見つけやすいし
なにより車の揺れが少ないし、ハエも少ない。

ンゴロンゴロ保全地域には動物以外にもう一つ興味深い事実がある。
それはタンザニアにある保全地域で唯一動物と人間が共存しているということだ。



今でもマサイ族が動物と一緒に生活をしている。

ジェームズ談によると、キリマンジャロ周辺で生活をしているマサイ族の一部は、
日々急激に発展していく国や、変化していく文化、文明に順応しようとせず、伝統的な彼らの生活を守っているらしい。
昔からの伝統を今でも守りながら彼らは生活をしているのかと感心していると
クレーター内にあるトイレに行ったときに2人組のマサイの若者に
「一緒に写真撮る?$2だけど」
「マサイのこん棒いる?お土産に」
などとお土産を買わされそうになった。
常時こん棒などを携帯しているので
迫力があって怖かった。
マサイ族は少し有名になりすぎたのか、
タンザニア、そしてのちに訪れたケニアでも観光名物となっているようだ。
そして彼らもそれを知っている。

お昼時、ここでも注意しないと行けないのがお弁当。
タランギーレでは猿が天敵だったが、ンゴロンゴロでは鳶だ。

カバ
カバが棲息する湖を目の前にして、暖かい日差しを浴びながらおいしくお弁当をいただいていると
空から鳶が襲ってくる。
空に鳶、となりにポンダポンダ。
空を見上げてお弁当を食べるわけにはいかないから、
鳶はとても厄介。
今回はジェームズがマフィンをとられていた。
すぐに車内に避難。はらはらしながらも腹はきっちり満たした。

午後もサファリは続く。
個人的にライオンがすごく見たかった。
というのも、サファリ=ライオンキング、というとても勝手だが可愛くて夢のあるイメージを持っていたからだ。
しかしやはり午後になると気温が上がる、そしていい具合にお腹も満たされていると、ね、ほら。気持ちがいいんだよね、すっごく。
嫌な予感。振り返ると・・・
あっ!! 皆寝てるし! またかよっ!!!

しかし僕は寝ませんよ。
まだまだたくさん動物出てきますよ。

ARE YOU READY?

ジャッカル!

ハイエナ!!

イノシシ!!! 奥にフラミンゴの大群

クロサイ!!!! は絶滅危惧種。

ほんでもって
でました!
ライオン!!!!!!
さすがにライオンの登場にみんなのテンションは本日最高潮。
車のすぐ横をのしのし歩いていった。
サファリが最も楽しめる時期は草食動物が群れをなして引っ越しをする11月~12月らしい。
今回ここを訪れたのは4月でこの時期は滅多にライオンの狩りは見られないという事だった。
しかし今回見つけたライオン、2頭ともなんか
百獣の王の威厳がないというか
ばてているのか
だらしなさ過ぎる・・・。

タランギーレでは見つけられなかった
大型動物や、肉食動物がンゴロンゴロにごろごろいた。
タランギーレでも
ンゴロンゴロでも
ジェームズとドライバーが長時間休み無く動物を探し続けてくれて、
たくさんの野生動物を、私達が想像していた「アフリカ」を。
存分に楽しむ事ができた。
しかし本物のサファリは思った以上にタフだった。
たった2日間だったからなのか。
一般のサファリツアーは通常8日間から、少なくとも3日間~5日間の日程で組まれている理由がよくわかった。
すごく楽しかった。
何もかもが野生だった。
クレーターもそこにいる動物も。
人間が意図して作り上げたものではない
だからこそその美しさがすばらしかった。
オフシーズンに行くとなかなか動物が見つからないかもしれないが、
11月、12月を狙っていけば
きっとたくさんの動物、ワイルドライフが見られるはず。


今回タンザニアでの滞在期間10日間。
ずっと私達のお世話をしてくれたのがジェームズ。
ほかの記事に彼の事を簡単に紹介しているので、それを参照してほしい(ジェームズ編)のだが、この記事には今回のサファリでどれくらい彼が活躍したかを読者のみなさんに是非知っていただきたい。
彼は彼のプロジェクト(詳細はムイカ編)のための資金が必要で、
これからツアー会社を設立したいといっている。
具体的な旅先はタンザニアの首都ダルエスサラーム探索、キリマンジャロ登山、国立公園へのサファリツアー、ザンジバル島などだ。
実際今回の私達の旅の計画もジェームズがたててくれ、それにかかる費用も綿密に紙に書いて説明してくれた。もちろんできるだけ「安く」。
サファリにおいては、車、ドライバー、お弁当、そして宿泊場所などを
比較的低価格て手配してくれた。
彼はタンザニアの文化、そして動物にも精通しているので
旅のガイドとしてもとても活躍してくれた。
彼のこういったツアーなどを提供する会社を設立したいという動機は
タンザニアの小さな町の教育を受けられなかった人たち、そのために仕事が見つからない人たちのために役に立ちたいというものだ。
ジェームズのタンザニアの魅力を海外の人にも知ってほしい、そして同時に現地の若者たちの役に立ちたい、という思いに私達は感銘を受けた。

そして少しでも彼のお手伝いをしたいと思った。
このブログを通して、読者の方々にアフリカの魅力を少しでも知ってもらいたい。

そしてアフリカに対するネガティブなイメージを払拭し、少しでもいいから興味をもっていただきたい。