About Me

イギリスから帰国した日本人大学生が設立。タンザニアとケニアへの訪問で学んだ事をもとに日本と東アフリカをつなぐ活動をする学生団体。共通の分野は開発であるが、細かいジャンルは経済、教育から文化までそれぞれ。今現在タンザニアの小さな村の幼稚園設立プロジェクトに携わっている。メンバー募集中。
Japan East Africa Network is a student organization that has been established for people around the world to be able to get to know east African countries. Each of the members have begun to do his/her own research on their unique topics of local Eastern African people's everyday life.
Japanese website
English website
Details of projects that we have been supporting

Friday, 4 March 2011

マダガスカル体験談 Part 1~日記編・タナ~

2010年3月にJEANのメンバーのうち2名がマダガスカルへ訪問しました。
私達が実際にアフリカに足を踏み入れたのがこのマダガスカルでした。

ほんの少しマダガスカルという国をごくごく簡単にご紹介させていただきます。

マダガスカルは世界で4番目に大きい島で、島全体が6つの州から成るマダガスカル共和国となっていて、
公用語はマダガスカル語、フランス語、英語ですが、英語は周辺諸国との交流のために2007年に公用化されただけで実際英語を使用する、または理解する国民はほとんどいません。
国のGDPの57%がサービス業、26.4%が農業、16.6%が製造業ですが、
2009年1月から3月にかけて起こった、クーデターで、観光客が激減し、2008年のGDP成長率7.1%に対し2009年は-3.7%と低迷していました。しかし2011年のGDP成長率予想が2.8%なのでこれからの回復の兆しが見えてきたのではないかというところです。

さてさて話を戻して私達のマダガスカル訪問のお話をご紹介させていただきます。
関西空港発で約25時間かけてアンタナナリボ空港に到着しました。
ベルトコンベアの故障で荷物がでてくるまでに1時間、
入国審査で順番を抜かされて抜かされて40分、
ようやく外に出れました。
英語が通じないとやはり不便でした。



アンタナナリボ(以下 タナ)市内のホテルに到着してすぐに暇を持て余したボーイさん達が
荷物を運ぶ"お手伝い"をしてくれました。
チップ制度といいますか、マダガスカル滞在中に何度も遭遇しました。
一度駐車した車にどこからかおじさんがよってきて
「ここは駐車禁止だよ、俺が誘導してやるから」
っていって10mくらい先の別の場所にわざわざ移動させて
「あ、チップくれよ〜」とかですね、ま、いろいろと。

もちろん物乞いもたくさんいました。ホテルをでるとすぐに6人ほどの子どもがたくさんよってきます。
「matin, matin」と言って。
その時点でお金は渡しませんでした。
何度かその場しのぎの援助なんか自己満足に過ぎないと聞かされていたし
確かにそうかもしれないと思っていたからです。
しかし、その日その場での行動で、その子たちが1日でも生き延びていけるなら
それも仕方のないことなのではないかと、考えさせられました。
実際物乞いの数が減らないのは
それで生き延びていける、という現状があるだからなのでしょう。

次に衝撃を受けたのが大気汚染です。
タナ市内を1時間も歩くと鼻の中が真っ黒になるんじゃないかと思ってしまうくらい
自動車の排気ガスや、市場から漂う生臭さ、ゴミの臭いなど諸々が混ざっていて
とても素敵な臭いがしました。

日本では環境問題についていろいろ議論されていますが、
発展途上国では環境問題よりも先に自国の発展の方が重要で
なかなか環境問題には目を向けにくいのか、と感じました。



最後に、そして1番私が衝撃を受け、興味を持ったものが、教育です。
マダガスカル訪問中にずっとお世話をしていただいたのが
アンタナナリボ大学の教授でした。
彼に連れられ、アンタナナリボ大学へ訪問した際に
彼に大学の学費について尋ねました。
日本の私立大学の高額な学費を親に無理矢理払わせている身としては、とても興味がありました。
彼の答えは衝撃的でした。
国立大学の年間の学費は約5000円、
私立大学の年間の学費はその10倍の約50000円。
驚きました。安いですね、と言ったら、
それでも大学に来ない、来れない子がたくさんいるし、
進級できなかったり、家庭の事情とかで、途中で退学してしまう子たちもたくさんいるんだよ。
と寂しそうに答えてくれました。
日本の4年生制大学進学率は09年春時点で約5割で
2人に1人が4年生制大学へ進学しています。
しかしマダガスカルでは中等教育の段階で進学率が30%をきってしまっています。
なぜこういうことが起こるのか
なにが原因でそうなっているのか
どうすればこの状況を改善することができるのか
ということにとても興味がわき、
もともと教育問題に興味を持っていた私は、
これを機に発展途上国の教育問題について知りたくなりました。

(アンタナナリボ大学で現地の学生との交流)

発展途上国に直接足を踏み入れることで、
今まで見えなかったものを5感を駆使して体験し、
現地の方々と直接交流することによって
これからの自分たちにとても大きな刺激を得ることができました。
そして日本人が持つイメージの"アフリカ"ではなくて
もっとアフリカにもすばらしいところがたくさんあるということを
たくさんの人に、とくに日本の人々に知っていただきたい、と強く思いました。

Junki Nitta


references

Global Finace
http://www.gfmag.com/gdp-data-country-reports/228-madagascar-gdp-country-report.html#axzz1Ff61iKOd

大学・短期大学等の入学者数及び進学率の推移(文部科学省、学校基本調査より)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/03090201/003/002.pdf

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