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- Japan East Africa Network
- イギリスから帰国した日本人大学生が設立。タンザニアとケニアへの訪問で学んだ事をもとに日本と東アフリカをつなぐ活動をする学生団体。共通の分野は開発であるが、細かいジャンルは経済、教育から文化までそれぞれ。今現在タンザニアの小さな村の幼稚園設立プロジェクトに携わっている。メンバー募集中。
Japan East Africa Network is a student organization that has been established for people around the world to be able to get to know east African countries. Each of the members have begun to do his/her own research on their unique topics of local Eastern African people's everyday life.
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Friday, 4 March 2011
マダガスカル体験談 Part 2~教育編・フィハオナナ~
マダガスカルを訪問した際にフィハオナナという小さな村も訪問し、現地の小学校の校長先生にお話を伺いました。
校長先生との会話に出てきた、村の小学校が抱える問題をここで紹介させていただきます。
まず村の子どもたちの親は子どもたちを学校にできるだけ通わせたくないといいます。それは子どもたちを労働力として必要ということだけでなく、学費を含む学校への支払いが生活の負担になっているからです。
私達が今回訪問した小学校には、5歳から16歳の子どもが在学しています。経済的な問題に伴う、度重なる移動により、初等教育を修了できない子どもがいれば、家庭がようやく落ち着き、やっと初等教育を受けることができる16歳の生徒もいました。学校では数学、自然科学、フランス語、国語、環境、地理、歴史が必修科目で、生徒たちの親に選ばれた親が、先生として子どもに科目を教えているそうです。1990年までは教師にも資格が必要でしたが、今は必要ないそうです。そして先生の給料は政府からと親から支払わされるそうです。ただ教師の数が極端に少ないため、生徒一人一人に目が届かないという問題があります。生徒335人に対し教師が1人という現状を聞かされたときは驚きを隠せませんでした。なぜなら日本の学校ではこのようなことはありえないですし、UNESCOが指定しているのは教師1人に対して、生徒が40人以下というものです。これらを比べると、フィハオナナの小学校教育いかに大変なのかということがわかると思います。発展途上国の場合、首都や経済の中心となる大都市に人口が集まるため、地方にはなかなか人が集まらないので、先生の数も増えることがありません。今後はどのようにして地方での学校教育を改善するかを、教師を呼び込むためのインセンティブ、教授法、そしてどのようにして地域と学校を結びつけ、子どもたちを継続的に学校に通わせるか、という視点からも考える必要があります。
そして子どもたちの健康の保持も重要な要素の1つです。
健康な子どもは学校での成績もよいという研究結果も出ています。
フィハオナナの子どもたちは靴も履いていないし
着ている服も相当着古していました。
そしてトイレも下水が通っていないので
夏になると気温も上がり、衛生状況がとても悪くなります。
この時期には必ず体調を崩す人が増え、病気にかかる人も少なくはないということです。それにも関わらず、村に医者は1人、看護士が1人、事務員が1人という状況です。保健所の中も見せていただいたのですが、室内でさえ、砂埃が舞い、とても清潔とはいい難いものでした。しかし辺ぴな場所にある村に出向いて村の人たちの健康を守ろうとたくさんの医者が集まってくることはありません。地域の各家庭の水回り、保健所の設備の改善など、健康を促進、維持するためにはまだまだ改善すべきことがたくさんありました。
せっかく小学校を訪問したので
子どもたちと交流をしたかったのですが、
授業があってできなかったので、校長先生に子どもたちの将来の夢を聞いてみたところ、
一番多いのは学校の先生、そして次にパイロット、後は医者、芸能人などでした。
フィハオナナの村ではホームステイをさせていただきました。
夜になると電気が通ってないので
街灯もないし
家の中に電気もないので
家の部屋の中は本当に真っ暗で1cm先も見えない程で
少し怖かったです。笑
昼間はモーターで電力を起こしていました。
停電はしょっちゅうありましたが、現地の方々は
「あ、またか。」といった感じでなれていた様子でした。
日本人としてマダガスカルでの生活は不便なことが多かったですが、
それでいいと思っています。
現地には現地の人々の生活があり、文化があり、伝統があります。
その中で培われた彼らの価値観があります。
私達が私達自身の価値観で彼らのプロパティーに足を踏み入れることは決してしてはいけないことなのではないかと思います。
現地の人々の現地の文化、伝統、生活、を尊重し、その上で私達ができることを彼らと共に探し求めていくことが重要だなと思いました。
以上、
マダガスカル体験談でした。
Junki Nitta
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